【EU】2022.06.29 発表
EU理事会は、2030年までに排出削減55%を目指す気候政策パッケージ「Fit for 55」について、理事会の交渉ポジションを合意した。今後、欧州議会との協議を進める。
主な合意点
1)EU排出量取引制度(EU ETS)の改革・強化
・対象部門の2030年の排出削減目標(2005年比)を43%から61%に
・排出上限の1億1700万トンの引下げ、毎年の上限削減率を2.2%から4.2%に
・市場安定化リザーブ(MSR)を強化
・国境炭素調整措置(CBAM)の影響を受ける部門への排出枠無償割当を2026~2035年に段階的に廃止
・海運部門を追加
・建物・道路輸送部門のETSを別途創設
2)加盟国間で移転可能な排出割当量の引上げ等加盟国の努力分担規則(ESR)の改正
3)土地利用、土地利用の変化及び林業(LULUCF)の吸収量を15%増加
4)脆弱世帯・企業のため社会気候基金(SFC)を創設
5)乗用車とバンの新車の排出を2030年までにそれぞれ55%、50%削減(2021年比)、2035年までに100%削減
【EU理事会】
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