【フランス】2022.06.14 発表
フランス環境省は、2021年の温室効果ガス排出量が国の削減目標を達成したと発表した。温室効果ガスや大気汚染物質のインベントリを担当する研究機関CITEPAの推計値によると、2021年の排出量はCO2換算で4億1800万トン(土地・森林部門を除く)となり、国家低炭素戦略(SNBC)で設定した排出削減の目標レベル(2019~2023年は年平均4億2200万トン)を満たした。排出量はコロナ禍前の2019年比で3.8%減、2017年比では、9.6%減となった。環境省は、この結果は生産や輸送、消費の転換を図るフランス・EUの政策が有効であったことを示すものだが、今後5年間でさらに対策を加速し、排出削減ペースを倍増させる必要があるとしている。
SNBCはフランスの気候変動対策ロードマップである。2020年の改定で、2050年の炭素中立を実現するための排出削減の軌道として2019~2023年、2024~2028年、2029~2033年の5年ごとの排出目標を定めている。
【フランス環境省】
https://www.ecologie.gouv.fr/emissions-gaz-effet-serre-france-atteint-objectifs
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