【国際機関】2022.06.08 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、開催中のエネルギー効率に関する国際会議に際し、早急にエネルギー効率化を進めることの価値を分析した報告書を公表した。今日のエネルギー危機や気候変動に対処する上でエネルギー効率化と省エネが重要な役割を担っていると強調している。IEAの試算では、現在の世界のエネルギー強度改善率を年4%に倍増させれば、2030年までに、中国の現在の年間エネルギー消費量に相当するエネルギーを節約できる。また、追加で年間50億トンのCO2排出削減になり、2050年までに世界が温室効果ガス(GHG)排出量実質ゼロを達成する上で2030年までに必要な排出削減量の約3分の1を賄える。同時に、家庭の光熱費の節約や燃料の輸入依存度の低減といった対エネルギー支出の抑制が可能になる。加えて、建物改修や製造、輸送インフラなどの分野で1000万人の雇用創出が見込める。IEAは、今すぐ利用出来る技術があり採算がとれる状況にあることから、あらゆる部門で急速なエネルギー効率の向上が可能だとみている。
【国際エネルギー機関】
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