【アメリカ】2022.06.10 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、インフラ投資法のもと、ミシシッピ川・メキシコ湾流域の富栄養化対策の資金として、今後5年間で6000万ドルを拠出すると発表した。この資金提供は、ミシシッピ川とその分流アチャファラヤ川流域(MARB)の水質を改善し、メキシコ湾北部における貧酸素水域(デッドゾーン)を縮小させるための「メキシコ湾貧酸素対策プログラム」を通じて行われるもので、ミシシッピ川・メキシコ湾流域の富栄養化に対処するためのタスクフォース(HTF)の行動計画の実施を支援する。MARBの富栄養化はメキシコ湾北部における世界最大規模のデッドゾーンの原因になっており、タスクフォースは1997年に設立された。5つの連邦機関や流域の12の州、部族の代表で構成されている。同行動計画において、現在、2035年までにメキシコ湾のデッドゾーンを5000平方キロメートル未満に抑えることが目標となっており、このための中間目標として2025年までに湾内に流入する窒素やリンの量を20%削減することが掲げられている。
【アメリカ環境保護庁】
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