【企業】2022.04.14 発表
積水化学工業株式会社の100%子会社で、合わせガラス用中間膜の製造・販売を手掛けるSEKISUI S-LEC B.V. の原料樹脂生産工場は、外部から購入する電力を2022年より、すべて再生可能エネルギーに転換した。
中間膜は、ガラスの貫通・飛散防止や紫外線カットのため、自動車や建築用の合わせガラスに使用されているフィルムである。同社では、そうした基本機能に加え、遮音・遮熱・ヘッドアップディスプレイ対応などの機能を付与した高機能中間膜の開発・販売に注力しており、中間膜事業は同社モビリティ分野の中核事業である。
環境面では、遮音中間膜はガラスの厚みを減らし、自動車の軽量化につながることから燃費・電費向上に貢献し、遮熱中間膜は車内の温度上昇を抑え、エアコン効率を改善することで燃費・電費向上に貢献する。
中間膜事業では、こうした製品軸での環境負荷低減に加え、グローバルに展開する7工場のうち5工場に太陽光発電設備を設置して消費電力の一部を賄うなど、生産拠点においても積極的に脱炭素への取り組みを進めてきた。
中間膜事業では、主な顧客であるガラスメーカーや、社会からの要請が強い欧州から脱炭素の取り組みを開始し、グローバルでの調達エネルギーのグリーン化を目指している。
SEKISUI S-LEC B.V. の生産(製膜)工場がいち早く取り組みを進め、2020年4月に購入電力の再エネ100%調達を実現しており、今回のオランダ原料工場における購入電力の再エネ転換で、同社すべての工場が購入電力の再エネ100%調達を実現することとなった。
【積水化学工業】
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