欧州委員会は、家庭用製品のエネルギー効率を比較できるEU規模のデータベース「欧州エネルギーラベリング製品レジストリ（EPREL）」を公開した。電球、冷蔵庫、洗濯機などの製品カテゴリ毎に、エネルギー効率のクラス、エネルギーや水の消費量、騒音など同時に3つまでのパラメーターを指定して製品を検索できる。エネルギー効率クラス毎の登録製品数とそれぞれの割合も表示できる。一般消費者の利用に加え、官公庁が環境に配慮した公共調達を行うことや、投資家、サプライヤ、小売業者らが投資の的を絞り、エネルギー高効率製品の開発と供給を進めるのにも役立つとする。
　EPRELレジストリは、2017年エネルギーラベリング枠組規則のもと、2019年に運用が開始された。既に7000超のサプライヤがEUエネルギーラベルを付す必要のある新製品を登録しており、製品数は130万に上る。EPRELレジストリには、この度公開された消費者向けの一般部分とは別に、サプライヤが製品登録を行う規制遵守部分がある。後者には機密情報も含まれるため、規制遵守を監視する当局のみアクセス可能となっている。
【欧州委員会