2022年5月2～6日に第15回世界林業会議が韓国で開催され、環境配慮型の健康的で強靭な未来に向けて優先すべき取組等を盛り込んだ「ソウル森林宣言」が採択された。宣言は、気候変動などの危機に対する森林・林業分野の解決策を今すぐ実施していく必要があるとうたい、重点事項として以下を挙げる。
　・各機関や部門、利害関係者の間で森林に対する責任をまとめて共有する。
　・劣化した土地の再生に関する国際的な目標を達成するため、森林や緑地の再生への投資を世界全体で2030年までに3倍にする。
　・持続可能なかたちで生産された木材を使用するなどして循環型バイオエコノミーと気候中立を目指す。
　・森林の保全や再生、持続可能な利用に対する投資を拡大するための革新的なグリーン資金調達メカニズムを促進する。
　・次の感染症の世界的大流行が起きるリスクを減らし、人間の心身の健康に不可欠な恩恵を享受できるよう健全で生産的な森林を保全する。
　・革新的な技術やメカニズムを継続的に開発、利用して、森林と緑地に関する合理的根拠に基づいた意思決定を可能にする。
【国連食糧農業機関】