【カナダ】2022.04.22 発表
カナダ環境・気候変動省は、トロント周辺の懸念地域において魚などの野生生物の生息地の回復が進んでいることを報告した。この取組に対しては、五大湖保護イニシアティブのもとで約20万3000ドルが投じられている。現在までに、アジサシのための人工の営巣場所がトミー・トンプソン・パークとトロント島に3ヶ所設けられ、ビーバーのダムづくりを抑えぎみにする装置が考案された。また、他にも魚群の監視やカメの巣の保護、侵略的外来種であるアシの管理、地域社会との連携も行われることになっており、トロント一帯の水辺の生息地回復の取組が一段と進むという。同省は、環境劣化が深刻な懸念地域の水質や生態系の回復を図るため、同イニシアティブを通じて地域レベルのプロジェクトに資金を拠出しており、2021年末には、32件のプロジェクトに3年間で計310万ドルを投じると発表した。これらのプロジェクトを通じて、懸念地域の再生や有害藻類の発生抑制、先住民族や市民との連携などといった五大湖保護のための優先課題に対処していくという。
【カナダ環境・気候変動省】
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