【カナダ】2022.04.06 発表
カナダ環境・気候変動省は、連邦環境影響評価の対象事業である新規の石油・ガス開発の事業者向けガイダンスを作成する計画を発表した。
石油・ガス部門は同国最大の温室効果ガス(GHG)排出源で、2050年ネットゼロ(排出実質ゼロ)実現に向けて極めて重要な役割を果たす。化石燃料からの脱却が進む世界市場で競争力を維持するため、新規事業は最高水準の低排出性能を実現することを示す必要がある。ガイダンスは事業者に対し、連邦の戦略的影響評価の分析を用い、
1)先進技術及び環境のための最良の慣行(BEPs)を統合していることを証明
2)事業の排出を世界の優良事例と比較
3)事業が2050年以降も続く場合、2050年ネットゼロ実現の計画を策定
等を行うよう提言するという。
2021年秋、同国政府は2050年ネットゼロ実現に向け、石油・ガス部門の排出量の上限設定を公約。また、2022年3月29日に発表した2030年排出削減計画では、2030年の同部門の排出量2005年比31%減(2019年比42%減)を予想している。
【カナダ環境・気候変動省】
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