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【国際機関】2022.04.01 発表

国際エネルギー機関、新型コロナウイルス感染症パンデミックがSDG7の進捗に影響と報告

 国際エネルギー機関(IEA)は、エネルギー関連の国連持続可能な開発目標(SDG7)のターゲットの進捗に関するデータと予測を更新し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)の影響で、施策の多くが順調に進んでいない現状を報告した。主なターゲットのうち電気とクリーンな調理へのアクセスに関しては、パンデミック前まで続いていた改善傾向がとぎれ、2020年には世界で7億7000万人が電気へのアクセスを持たず、その80%を占めるアフリカでは2013年以来初めてその数が増加に転じたほか、クリーンな調理設備を利用できない人々の数も増加して2020年は世界で25億人に達したという。またエネルギー強度の改善率も2020年にはわずか0.5%にとどまり、エネルギー効率の向上は停滞している。2020年代の年平均改善率は2.3%と予測され、2030年までのターゲット実現に必要な3.2%や2050年までの排出実質ゼロ実現に必要な4%を大きく下回る。再生可能エネルギーはパンデミックによる経済活動の停滞からの回復を示しており、2021年に発電容量の増加が過去最高を記録した。とはいえ2050年までの排出実質ゼロ実現に必要なレベルには遠く及ばないという。
【国際エネルギー機関】

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