【国連】2022.03.03 発表
国連環境計画(UNEP)は、国連が主導する地域海計画が過去45年以上にわたり海洋の健全化に果たしてきた役割等をまとめた報告書を公表した。報告書は、地域海計画は気候変動の監視や極端気象への備え、石油流出防止、プラスチックやその他の廃棄物の削減、サンゴ礁の保全、海洋の保護、海洋生態系の回復に不可欠な役割を果たしていると総括する。同時に、今後10年間に地域海について協力範囲を広げることが必要だと指摘する。政策立案者や研究者をはじめとする関係者に対し、地域漁業管理機関やユネスコ、国際海事機関などの他機関との連携や、持続可能な経済開発と人間の幸福にとっての健全な自然環境の価値について認識を高めてもらう取組を含め、全ての地域海で協力を強化することを求めているほか、民間部門やNGOなどに対しても地域海計画に目を向け重視するよう呼びかけている。同計画は、世界の海洋や沿岸地域の急速な劣化の問題に対処するため、1974年に立ち上げられた。現在は18の地域海条約・行動計画があり、146ヶ国が参加している。
【国連環境計画】
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