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【フィンランド】2022.03.03 発表

フィンランド政府、気候変動法改正案を承認

 フィンランド環境省によると、2022年3月3日、同国政府は現在の気候変動法(2015年発効)を改正した新たな気候変動法案を承認した。今回の改正は、2035年の炭素中立実現及び他の国際・EU気候目標の実現を確保することを目指しているという。
 現行法は2050年の排出削減目標のみを定めているが、改正法では2030年、2040年の目標を加えたうえ2050年目標を更新し、1990年比で2030年までに60%減、2040年までに80%減、2050年までに少なくとも90%減(95%減を目指す)を目標として設定。これらの実現に向け、国家気候変動政策計画(中・長期計画、適応計画を柱とする)の策定を規定している。また、法の対象を土地利用部門にも拡大し、カーボンシンク(炭素吸収源)の強化に関する目標を定めているほか、気候変動の影響を強く受けるサーミ人(北部の先住民族)の文化的観点から気候政策について情報や意見を提供する、独立した専門家組織の設置等も盛り込んでいる。新気候変動法は2022年7月1日に発効する。
【フィンランド環境省】

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