【国連】2022.02.24 発表
国連環境計画(UNEP)は、第5回国連環境総会に先立ちケニアのナイロビで開催された「都市・地域サミット」の成果を報告した。地方自治体、政府、民間部門が参加し、気候変動、自然・生物多様性の喪失、汚染・廃棄物という三重の危機を減速させるために都市や地域社会が果たす役割について議論が行われた。雇用と経済機会を創出しつつ、温室効果ガス排出の削減、異常高温の抑制、野生生物の保護、汚染の除去などに取り組むには、自然の力を最大限に利用することが不可欠である。サミットでは、すぐにも規模拡大が可能な解決策(植樹、水域回復、再生原料・バイオベース原料の使用、革新的な資金調達モデルなど)や、都市と自然のパラダイムの転換、都市インフラを自然と調和したものにして回復力を向上させるなどの勧告が提示された。
また、国連食糧農業機関(FAO)などによる「持続可能で包摂的な都市食料システムのコアリション」の立ち上げと、国際資源パネル(IRP)などによる、食料供給と環境上の利益をもたらす都市農業の可能性に関する文書の公表も行われた。
【国連環境計画】
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