【経済産業省】2022.01.20 発表
経済産業省は、グリーンイノベーション基金を用いて実施予定の、「CO2の分離回収等技術開発」プロジェクトの内容をまとめた研究開発・社会実装計画を策定した。
2050年カーボンニュートラル目標に向けて、令和2年度第3次補正予算において2兆円の「グリーンイノベーション基金」を国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援していくこととしている。
基金の適正かつ効率的な執行に向けて、産業構造審議会グリーンイノベーションプロジェクト部会において、「分野別資金配分方針」が決定されました。同方針を踏まえ、同部会の下に設置された分野別ワーキンググループが、基金で実施するプロジェクトごとの優先度・金額の適正性等を審議した上で、担当省庁のプロジェクト担当課室が、各プロジェクトの内容を「研究開発・社会実装計画」として策定し、順次公募を開始していくことになっている。
このほど、エネルギー構造転換分野ワーキンググループでの議論を踏まえ、「CO2の分離回収等技術開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画を策定した。
CO2回収が未着手である天然ガス火力や工場等の熱需要由来のより低い濃度(10%以下)のCO2回収への適用に向け、分離回収に必要なエネルギーやコストの低減が課題となる。同プロジェクトでは、低エネルギーで分離可能な革新的素材の開発やシステム技術等の革新・実証を推進し、現在、6000円以上/t-CO2であるコストにつき、2030年には2000円台/t-CO2を達成する。また、実際に排出されたガスを用いた分離素材の標準評価技術基盤を確立し、国際競争力の強化を図る。
【経済産業省】
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