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【国連】2022.02.17 発表

国連環境計画、「フロンティア報告書2022」で山火事・騒音公害・フェノロジカルミスマッチを新たな環境問題と特定

 国連環境計画(UNEP)は第5回国連環境総会(UNEA5)に先立ち発表した「フロンティア報告書2022」で、迫り来る重大な環境問題として、山火事、騒音公害、フェノロジカルミスマッチの3つを挙げ、解決策を提示した。その要点は以下の通り。
 1)気候変動や土地利用変化等により、山火事が起きやすい気象状況がさらに頻発し激化・長期化すると予想され、山火事のリスク軽減(予防・応答管理手法の開発、リモートセンシング機能の改善等)への投資拡大が必要。
 2)道路交通や鉄道、レジャー等による騒音は、重度の心疾患や代謝異常につながる慢性的ストレスや睡眠障害を引き起こすなど、人の健康と福利を害し、また、動物にとっても脅威であり、都市計画家は騒音対策(代替モビリティへの投資等)を優先すべき。
 3)気候変動による環境条件の変化に対応し、相互作用する生物種の間で季節的な生命周期のタイミングにずれが生じ(フェノロジカルミスマッチ)、生態系や食物生産等に悪影響を及ぼすことが懸念され、その全容を理解するため更なる研究が必要。
【国連環境計画】

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