【アメリカ】2022.02.15 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、アメリカ環境保護庁(EPA)、NASA、地質調査局(USGS)など、6つの連邦機関と協力して「海面上昇技術報告書」を発表した。報告書によれば、2050年までにアメリカ沿岸部の海面は平均して25~30cm上昇するという。海面上昇による高潮が発生し、暴風雨が起きていなくても内陸に到達する沿岸洪水が増加。中程度の洪水は、現在の10倍以上の頻度で起こると予想されている。またこれまで排出されてきた温室効果ガスに起因して、2020年~2100年には海面が約60cm上昇することが予測され、今後排出量が削減されなければ、海面はさらに50cm~1.5m上昇し、今世紀末には全体で1.1~2.1m上昇する可能性もある。地球モニタリングシステムを利用して、継続的に海面変化の状態や原因を追跡調査することは、適応計画策定のための情報を提供する上で極めて重要になってくる。
この報告書は、連邦政府の海面上昇予測2017を更新したもので、今後の沿岸洪水リスクに影響を及ぼす潮汐や暴風雨に起因する極値水位についての追加情報を州・準州に提供する。
【アメリカ海洋大気庁】
https://www.noaa.gov/news-release/us-coastline-to-see-up-to-foot-of-sea-level-rise-by-2050
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