【カナダ】2022.02.09 発表
カナダ政府は、1999年制定の環境保護法(CEPA)を改正する法案を議会に上程した。有害な化学物質に関する新たな科学的知見をふまえ、健康と環境の保護政策を強化する。以下は主な改正点である。
・カナダの法律として初めて健全な環境を享受する権利を謳う
・先住民社会など不利益の集中する社会を環境被害から守る
・実生活における曝露を複合的・累積的に評価する
・有害・高リスクの化学物質の規制を強化する
・曝露の増加など特定の条件で有害となる可能性のある化学物質の監視リストを作成・公開する
・化学物質管理において優先すべき事項を統合した計画を作成する。計画は、化学物質評価と化学物質管理を支援する活動(情報収集、リスク管理、リスクコミュニケーション、モニタリングなど)を内容とする
・動物実験を減らす
・あわせて食品医薬品法(FDA)を改正し、CEPA所管の医薬品の環境影響評価をFDAに移す
・バイオテクノロジーの急速な発展にあわせ、関係規則を全面的に見直す
・そのほか表示義務の強化、化粧品類規制の改正などを行う
【カナダ環境・気候変動省】
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