【オランダ】2022.02.01 発表
オランダ環境評価庁(PBL)は、SDGsの2030年と2050年の目標を簡素化するシナリオ作成ツールを提案した。SDGsは17ゴールのもとに169のターゲットと232の指標を掲げるが、社会経済から生態系まで広範多岐にわたり、量的な把握が困難なもの、定義が不明確なものもある。また、目標は相互に関連しているため、相乗効果もあるが、飢餓対策が肥料や水の使用増を招くなど、ある目標の達成が他の目標の達成を阻害する可能性もある。すべてのゴールの同時達成への道筋はみえていない。こうした問題意識から、PBLの科学者らはターゲットを36に絞ることを提案する。たとえば、SDG7の「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」は5ターゲット、6指標を掲げるが、これを「調理に薪等を使用する人口」、「電気を利用できない人口」の2ターゲット、2指標に絞る。簡素で明確な標準的ターゲットの設定により、すべてのゴールの同時達成への道筋が示されるという。
【オランダ環境評価庁】
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