【研究機関】2022.01.21 発表
世界気象機関(WMO)は、北アフリカ・中東・欧州における砂塵嵐の予測と警戒のための新しいウェブサイトを公開した。砂塵嵐は乾燥・半乾燥地帯において大量の風送ダスト粒子を吹き上げ、それが数千キロも運ばれて降下し、世界各地で環境、健康、農業、経済などに対する脅威となっている。WMOでは2010年から観測データと予測を提供するサイトを公開してきたが、砂塵嵐に関する正確な情報と予測へのニーズの高まりを受けて全面的にリニューアルを行った。サイトはスペイン気象庁(AEMET)とバルセロナ・スーパーコンピューティング・センター(BSC-CNS)が共同で設立したバルセロナ砂塵地域センターが運営する。同センターは、WMO砂塵嵐警戒評価システム(SDS-WAS)の北アフリカ・中東・欧州地域センターのプロダクト作成や研究活動の支援にあたる組織で、特にアフリカ向けプロダクトを作成して能力構築に協力している。新サイト公開により多様なユーザーが情報を容易に入手し、地球規模の懸念となっている砂塵嵐への取組が進展するとWMOは期待を示している。
【世界気象機関】
https://public.wmo.int/en/media/news/new-sand-and-dust-forecast-website-launched
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