【イギリス】2022.01.21 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は産業廃棄物処理業の改革計画の一環として、廃棄物犯罪(廃棄物の不法投棄・違法輸出等)の取り締まり案を公表し、意見公募を開始した。
事業者の身元調査の強化により、認定者のみが安全な方法で廃棄物を管理できるようにし、無登録者が容易に仕事を得られないようにする。また、義務的な廃棄物追跡電子システムの導入により、廃棄物の発生から処理、再利用までの情報を記録し、違法行為の検出や犯罪の取り締まりを強化する。こうした改革により、廃棄物犯罪を撲滅するとともに、市民や企業の適切な廃棄物管理を促すという。
廃棄物犯罪は地域社会や環境を破壊し、人の健康を害する恐れがある。2018/2019年度には、廃棄物犯罪により英国が被った経済的損失は約9億2400万ポンド、自治体が対処した不法投棄は113万件近くにのぼった。今回公表された案は、廃棄物犯罪対策に係る環境庁の予算が6000万ポンド増額されたことや、不法投棄場の閉鎖等に係る同庁の権限が強化されたことを踏まえている。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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