【フィンランド】2022.01.21 発表
フィンランド環境研究所(SYKE)は、洋上風力発電施設の建設について、収益性を確保しながら社会と環境への影響を最小にするような立地を選定するための方法を示す、ヘルシンキ大学等による研究を紹介した。立地選定の際の当事者間の対話の円滑化が期待される。研究は、立地の適・不適のレベルを示す地図と収益性、漁業など地元産業や住民生活への社会的影響、生態系への影響の程度を色分け表示した地図により、フィンランド領海内における立地条件を視覚化した。生態系データは、生息種、魚類の産卵地域、渡り鳥のルートなども含み、評価は、土地利用計画で生態系や社会経済的コスト等を考慮して空間的な保全優先地域の順位付けを行う際に利用されるフィンランド自然史博物館のA.Moilanen氏が開発したツールZonationによる。地図は、ボスニア湾内に広範な適地があり、フィンランド湾内にも狭小だが適地があることを示す。
研究者は、フィンランド湾内は首都に近く供給上は利点があるが、国防上の理由で推奨できないとしている。
【フィンランド環境研究所】
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