【カナダ】2021.12.21 発表
カナダ環境・気候変動省は、石油・ガス部門からのメタン排出を2025年までに2012年比40~45%削減するという同国の目標に向けて進捗しているとの報告書を公表した。現行の連邦規制や連邦・州間の同等性協定の下、2025年のメタン排出削減量は約1000万トン(CO2換算)、2012年比39%減となる見通しで、連邦・州・民間の資金援助プログラム等で補完し、2012年比40~45%減の目標は達成の見込み。
メタンは強力な温室効果を持つ短寿命気候汚染物質。主にエネルギー、農業、廃棄物部門から排出され、人為起源の温室効果ガス(GHG)排出の17%を占める。石油・ガス部門のメタン排出に係る2025年の目標達成は同国の2030年までのGHG削減計画にとって不可欠なことから、政府は世界に先駆けて同部門のメタン排出を国レベルで規制、最近では、2030年までに2012年比75%以上削減することを公約した。政府はこの新たな目標に向けた規制の策定に関し、州、準州、先住民、産業界、市民団体等と協議する。
【カナダ環境・気候変動省】
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