【研究機関】2021.12.14 発表
世界気象機関(WMO)は、2020年6月20日にロシア、ベルホヤンスクで観測された気温38.0℃を検証の結果、北極圏の観測史上最高気温として認定したと発表した。この値は、気温、降水量などの最高(大)値・最低(小)値を記録するWMOの気象気候極値アーカイブに記載された。また、これまではアフリカ、アジア、南アメリカ、北アメリカ、南西太平洋、ヨーロッパ、南極の7地域であった「アーカイブ」の地域カテゴリーに「北極圏」が新設され、世界平均の2倍の速さで進む北極圏の温暖化が記録されることとなった。2021年7月には、2020年2月6日の南極大陸の18.3℃が同地域の史上最高気温として認定されたが、直後の2020年2月9日に南極島嶼部で20.75℃が観測、他にも2020年と2021年にアメリカ、カリフォルニア州のデスバレーで54.4℃、2021年にイタリア、シシリー島で48.8℃が観測され、現在検証中である。ターラス事務局長は、過去にこれほど検証事案が続くことはなかったとして、気候変動を示す警鐘であると語った。
【世界気象機関】
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