【EU】2021.12.02 発表
欧州環境庁(EEA)は、EU(イギリス含む)のフッ素系温室効果ガス(Fガス)の2007~2020年の供給状況について報告した。EUは、2014年制定のFガス規則に基づき、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)の排出を2030年までに2014年の3分の1まで段階的に削減する。
2015~2019年に減少を続けていたFガス供給量は、2020年にわずかに増加したが、割当余剰分の輸入業への付与が少なかったため全体としてFガス規則の定める上限値を4%下回った(2019年は2%)。消費量も2020年に前年比7%増加したが、モントリオール議定書のキガリ改正が義務付ける上限値を52%下回る。冷媒需要は引き続き旺盛だが、代替品への転換が進み、HFC需要は減少を続ける。割当量は完全消化されずに需要を満たすことができた。割当の余剰分は、HFC充填機器の上市事業者に付与されるが、これも余剰が年々積み上がり、現在は2020年輸入分の7倍のストックがある。諸データは、EUのHFC削減へ向けての着実な進捗を示す。
【欧州環境庁】
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