【研究機関】2021.11.19 発表
世界気象機関(WMO)は、2021年11月16日に「全球フラッシュフラッド・ガイダンスシステム(FFGS):ビジョン2030」をオンライン開催し、50ヶ国140人の参加者が今後の持続可能な運営とサービス提供などについて議論したと報告した。フラッシュフラッドは急激な増水を伴う洪水をいい、年5000人以上の死者を出す。これは各種水害のうち最大数である。近年、氾濫原を侵食して拡大する都市の人口増加により被害が重大化し、早期警報システムの必要性が高まった。FFGSはこれに応えるもので、2007年から地域レベルでの整備が始まり、2009年からは全球各地域の整備を目指すプロジェクトが実施されている。2021年現在、南アジアをはじめ13地域で実施・整備され、67ヶ国30億人に早期警報が届く。予報現場の能力向上のためのFFGSに関するEラーニングプラットフォームの整備、2021年10月に開催されたWMO臨時会議での能力・資金・人材の確保などを課題とするFFGS持続可能戦略の承認などシステムの整備充実が進む。
【世界気象機関】
https://public.wmo.int/en/media/news/flash-flood-guidance-system-vision-2030
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