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【国際機関】2021.11.17 発表

国際エネルギー機関、2050年排出実質ゼロ達成にエネルギー効率化投資の3倍増が必要と報告

 国際エネルギー機関(IEA)は、年次報告書「エネルギー効率化2021」を発表した。新型コロナウイルス感染症蔓延のため、2020年のエネルギー消費と世界のGDPはともに縮小し、エネルギー強度改善率は0.5%と記録的に悪化した。2021年は最近10年間の平均値とほぼ同等の1.9%までの回復が予測されるが、2050年排出実質ゼロ達成のために必要な2020~2030年に平均年4%には遠く及ばない。IEAは2050年排出実質ゼロ達成には、「最も安価でクリーンなエネルギー」とされる「エネルギー効率化」への投資の3倍増が必要とする。投資が進めば、2030年までに新規雇用は400万人分上積みされるという。
 報告書は、2025年までに化石燃料ボイラーの販売停止、2030年に新車の64%はEV化、2035年に内燃機関登載車の新車ゼロなど排出実質ゼロへの経過目標を40以上示す。また、デジタル技術に特に1章をあて、スマートメーター、建物のエネルギー管理、再生可能エネルギー電力網の統合管理などの分野の可能性を評価している。
【国際エネルギー機関】

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