【アメリカ】2021.10.05 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)などが参加する地球規模サンゴ礁モニタリングネットワーク(GCRMN)は、報告書「世界のサンゴ礁の現状2020年版」を公表した。これによると、2009年から2018年の間に海水温の上昇によってサンゴが白化し、世界の造礁サンゴの14%(オーストラリアのサンゴ礁の造礁サンゴを上回る規模)が消失した。2010年以降ほぼ全ての地域で平均サンゴ被覆率が減少しており、今後も海水温の上昇が予測されるなか、数十年間でサンゴ礁はさらに減少するとみられる。一方で、2002年から2009年にかけてと2019年には世界の平均サンゴ被覆率は向上しており、サンゴ礁の多くは攪乱への耐性があり条件次第で回復が可能なことも示唆されている。同報告書は、1978年からの約40年にわたり73ヶ国の1万2000ヶ所以上から得られた約200万件の観測によるデータが基になっている。NOAA側は、サンゴ礁消失に向かう流れを変えるには我々が日常生活でより環境に配慮した意思決定を行わねばならない、と指摘する。
【アメリカ海洋大気庁】
https://www.noaa.gov/news-release/analysis-shows-coral-loss-of-14-worldwide
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