【ドイツ】2021.09.28 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、様々な手法による牛乳生産における環境影響やその被害額を分析した研究結果を公表した。これは、連邦環境庁からエコ研究所が委託を受けて実施したもの。環境被害額は牛乳1キログラムあたり21~34セントとなり、放牧を行っている有機酪農ではその額が27セントと最も低く、従来型の舎飼い酪農では最大34セントとなった。研究では、温室効果ガス排出量、水消費量、硝酸塩やリンによる水や土壌の汚染(富栄養化、酸性化)、人間や環境における化学物質の暴露、農場でのエネルギー使用による環境への影響が調査された。放牧酪農は従来型の舎飼い酪農と比較して、全ての項目で優れた結果を示した。また、有機酪農と従来型の酪農を比較すると、土地利用と糞尿処理による酸性化を除くすべての項目で有機酪農が環境面で優位となった。研究結果は、連邦環境庁のホームページに掲載されている。
【ドイツ連邦環境庁】
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