【研究機関】2021.09.28 発表
世界資源研究所(WRI)は、アメリカの全スクールバスを2030年までに電化できるよう支援するイニシアティブを2020年後半に立ち上げ、その諮問委員会の初会合が開かれた。
同国では、48万台のスクールバスが国内すべてのバスの約80%を占めるが、電気スクールバス(ESB)は1%にも満たない。毎日利用する子供達はディーゼル排ガスの高い汚染レベルに曝されており、身体的・知的発育の面で悪影響を受けている。輸送による汚染影響は、特に低所得・有色人種の地域等に偏っているという。ESBは健康面だけでなく、炭素排出削減や子供のe-モビリティ体験、インフラ・産業の変革にも役立つ。ESB導入のコスト・インフラ・政策上の障害を打破するには、スクールバスの関係者(輸送、教育、エネルギー、公平性、資金、政策、製造等の分野)が参加する体系的なアプローチが必要であり、それぞれの専門家やリーダーで構成された諮問委員会が発足。年2回開かれる同委員会は公平原則に基づき、イニシアティブの戦略的優先事項について助言するという。
【世界資源研究所】
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