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[海外エコニュース一覧]

【研究機関】2021.09.22 発表

世界気象機関、2021年夏季の森林火災によるCO2排出は記録的と発表

 世界気象機関(WMO)は、2021年夏季に多発した大規模森林火災によるCO2排出は記録的であったと発表した。火災は件数、継続期間、広がりと激しさで際立っていた。世界全体で、7月と8月の火災による排出はそれぞれ約13億トンと14億トンで、いずれも観測史上最高であった。
 火災は、地中海沿岸、北アメリカ、シベリアで集中的に発生した。地中海沿岸の火災は、折からの乾燥と熱波で急速に拡大し、大規模な煙害をもたらした。北アメリカのカナダの一部、太平洋岸北西部、カリフォルニアで6月末~7月初めに発生した火災は、なお延焼を続けている。シベリア北東端のサハ共和国とチュクチ自治管区の火災は、6~8月の間に8億トンのCO2を排出した。今後もアマゾンと南アメリカで火災シーズンの継続、活発化が懸念される。
 発表は、EU地球観測プログラム「コペルニクス」の大気監視サービス(CAMS)が全球火災同化システム(GFAS)で火災の範囲や強度、CO2の排出量等を推定したデータに基づく。
【世界気象機関】

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