【ドイツ】2021.08.05 発表
ドイツ連邦環境省(BMU)は、森林による生態系サービスに関するポジションペーパーを公表した。気候保護や生物多様性の保全を進めるために原生林が重要であるという観点から、ドイツの森林政策の方向性を変更し、種が豊富に存在する自然に近い生態系の保護を進めるサービスを支援するための資金支援を提示している。特に、在来種を主体とした自然に近い混交林の促進、森林面積の使用の削減、自然保護や生物多様性を進める森林管理への資金支援を重点として挙げている。シュルツェ連邦環境大臣は、「多くの森林が気候変動の影響に対応できていないが、自然に近い混交林では気候変動の影響が一般的に少ないことが明らかになってきた。現在も今後も、森林の生態系サービス全体に焦点を当て、森林の将来に対する責任を果たそうとする森林所有者や地方自治体を支援する森林支援策が必要である」と述べた。
【ドイツ連邦環境省】
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