メインコンテンツ ここから

[海外エコニュース一覧]

【研究機関】2021.07.23 発表

世界気象機関、気候関連災害の被害の大きさを警告

 世界気象機関(WMO)は、過去50年間に世界を襲った気候等関連災害の被害を死者数と経済的損失の別に地図等を用いて示した報告書「気象・気候・水の極端事象による死者数と経済的損失1970-2019年版」(Atlas of Mortality and Economic Losses from Weather, Climate and Water Extremes)の概要を発表した。死者数の多かった災害の上位10位以内でみると、干ばつで65万人、暴風雨で57万7232人、洪水で5万8700人、極端気温で5万5736人が亡くなっている。経済的損失の大きかった災害の上位10位以内では、暴風雨で5210億ドル、洪水で1150億ドルが失われた。この50年間の全災害のうち、気象・気候・水関連の原因によるものは50%を占め、死者数の45%、経済的損失の74%を占める。WMOは、多くの研究から、人為的要因の気候変動による災害の頻度と強度の増悪は明らかであるとして、適応策の強化とマルチハザード早期警報システムの整備を要請している。報告書は2021年9月に正式発表される。
【世界気象機関】

前のページへ戻る