【フランス】2021.07.23 発表
フランス環境省は家庭用木質燃料暖房が排出する粒子状物質を削減するための行動計画を発表した。ストーブや暖炉で使われる薪や木質ペレットなど木質燃料は炭素中立で再生可能なエネルギーだが、燃焼する際、条件が悪いと大量の微粒子を排出する。これは2018年、PM2.5で国全体の排出量の43%、より微小なPM1.0では55%を占めた。フランス公衆衛生庁(SPF)によると、こうした微粒子に起因する死者は年間4万人に上るという。フランスは2030年までに大気汚染地域での微粒子排出半減をめざしており、行動計画は以下を軸に目標達成への具体策を挙げている。
・木質燃料暖房が空気質に及ぼす影響についての意識啓発
・暖房装置の買替え促進制度の強化
・新規装置の性能向上。環境性能ラベルFlamme verteに、空気質を考慮した高グレードを現行の7つ星より上に新設
・燃料の品質向上。品質(低含水率)と産地(持続可能な管理による森林)を示すラベルを新設。含水率の上限設定
・汚染地域での木質燃料暖房の規制措置
【フランス環境省】
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