【ドイツ】2021.08.04 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2019年の飲料用容器の消費に関する報告書を公表した。これによると、2019年のリターナブル飲料容器の割合は全体の41.8%に留まり、目標値の70%を大幅に下回った状況であることが明らかになった。一方で2018年比では0.6%増加し、2003年にワンウェイ飲料容器へのデポジット制度が導入されて以降、リターナブル飲料容器の割合が初めて増加を示した。これはリターナブル飲料容器を用いた水への需要増加によるもので、その他の飲料におけるリターナブル飲料容器の割合は、前年比より減少した。全ての飲料分野で最も消費されている非リターナブル容器はプラスチック製であり、2019年には189億本ものペットボトルが消費された。この傾向が続けば、リターナブル飲料容器の目標値は達成できず、連邦環境庁では、省資源型リユースシステムの拡大を支援する研究プロジェクトを実施し、流通・供給側の義務や経済的インセンティブなど様々な対策を検討している。
【ドイツ連邦環境庁】
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