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【EU】2021.06.29 発表

欧州連合統計局、コロナ危機下の2020年もEUの再生可能エネルギー発電量が増加と報告

 欧州連合統計局(Eurostat)は、EUのエネルギー関連2020年暫定データを公表した。同年はコロナ危機の影響でエネルギー需要が低下したが、再生可能エネルギーは例外で、発電量の増加が続いたという。
 具体的に、化石燃料による発電は2007年をピークに減少が続き、2020年は前年比9.8%減の102万2589GWhで1990年以降最低を記録。原子力発電も、2020年は1990年以降最低の68万3183GWhとなった。一方、再生可能エネルギー発電は過去10年の成長が顕著で、1990年の30万3279GWhから2019年には97万9866GWh、2020年は105万2582GWhと増加、初めて化石燃料を上回った。
 化石燃料の消費量も2020年は大幅に減少し、全般的に1990年以降最低レベルとなる見込み。特に石炭(褐炭、無煙炭)の消費量はコロナ危機と脱石炭政策の影響で大幅な減少が続き、褐炭と無煙炭がそれぞれ前年比20.0%、18.0%減。原油・石油製品の消費量は前年比12.9%減、天然ガスは2.6%減となった。
【欧州連合統計局】

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