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【ドイツ】2021.06.14 発表

ドイツ 気候変動によるリスクについて新しい研究結果を公表

 ドイツ連邦環境省は、このまま気候変動が抑制されなければドイツ全土で暑さや干ばつ、豪雨といったリスクが、将来、急激に高まるとする研究結果を公表した。この研究は、「気候影響・リスク分析2021」(KWRA)であり、ドイツ連邦政府の委託により科学者や連邦機関に在籍する専門家が共同で実施した。結果は、「ドイツ気候変動適応戦略(DAS)」の改正の基盤となる。KWRAでは、100件以上の気候変動の影響とその相互作用が調査され、そのうち都市部における熱ストレスや土壌の水不足、生態系、農業や林業、物資の輸送への影響、豪雨や鉄砲水、構造物への浸水による経済的な被害、穏やかな気温上昇に伴う種の変化、病気の媒介動物や害虫の拡散など30件については、緊急に対策を講じる必要があるとしている。現在では、ドイツ国内で、暑さや干ばつ、豪雨の影響を強く受けている地域はごく僅かではあるが、気候変動が深刻になれば、今世紀半ばまでにさらに多くの地域が影響を受けることになるとしている。
【ドイツ連邦環境省】

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