【国際機関】2021.05.26 発表
医療部門の環境影響低減をめざす国際NGO「ヘルスケア・ウィズアウト・ハーム(HCWH)」によると、世界18ヶ国の医療機関グループが、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が進める「Race to Zero」キャンペーンに参加し、「温室効果ガスの排出量を2030年までに半減させ、遅くとも2050年には実質ゼロを達成する」と公式に約束する。今回参加する医療機関グループは約40、それに連なる病院や医療センターは合わせて3000を超えるという。HCWHによると、世界の排出量全体のうち医療部門は4.4%を占め、その大半は施設やサプライチェーンで使われる化石燃料から発生している。HCWHは同部門の脱炭素化のためのロードマップを作成しており、クリーンで再生可能な電力へのシフト、ゼロエミッション建物・インフラへの投資、低炭素医薬品など7項目の重要行動を実施することで、2014~2050年に44ギガトンの炭素を削減できるとしている。
【国連気候変動枠組条約】
https://newsroom.unfccc.int/news/health-institutions-join-the-united-nations-race-to-zero-campaign
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