【国連】2021.05.22 発表
国連環境計画(UNEP)と生物多様性条約(CBD)は、持続可能な開発目標(SDGs)の環境関連の目標達成に向けた進捗状況を分析し、このままでは世界はこれらの環境目標を達成することができないと警鐘を鳴らした。両者は、「進捗報告:環境とSDGs」の中で、水質や衛生、クリーンエネルギー、森林管理、廃棄物といった主な環境分野では目標達成に向かって進展があるものの、生物多様性の消失や気候変動などで悪化が続いており我々の暮らしは持続不可能なままである、と指摘する。2019年の進捗報告においては、環境データがある30指標のうち、目標達成に向けて進展傾向にあるものが22指標(74%)、ほぼ変化なし又は後退傾向にあるものが8指標(26%)あったが、今回の報告では、同39指標のうち進展傾向にあるものが26指標(67%)、ほぼ変化なし又は後退傾向にあるものが13指標(33%)となった。また、報告書は、プラネタリー・バウンダリー(地球の環境容量)内で開発が進んでいるかを見ていくうえで、データや指標の面で改善等が必要だとも指摘した。
【国連環境計画】
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