【国際機関】2021.05.18 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、2050年までに世界のエネルギー部門の温室効果ガス(GHG)排出量を実質ゼロにするためのロードマップを公表した。これによると、同年には世界の発電量の約90%を風力・太陽光発電を中心とする再生可能エネルギーで賄う必要があり、各国はクリーンエネルギーの大規模導入や同エネルギー技術開発の加速、化石燃料からの脱却等が求められる。2050年には、現時点では商業化前段階にある技術によって、必要とされるCO2排出削減量の約半分を賄わねばならないという。また、エネルギー効率の改善や、電力やクリーンな調理燃料等を利用できない人をなくすための投資なども不可欠である。IEAは、新規化石燃料投資の停止(即時)、内燃機関乗用車の新車販売の停止(2035年)、発電部門における排出実質ゼロの達成(2040年)など、400以上の具体策や数値目標を時系列で示している。道のりは厳しいが、経済成長をしながら2050年の排出実質ゼロを達成することは可能で、得られるメリットも大きいと説明する。
【国際エネルギー機関】
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