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【EU】2021.05.07 発表

欧州連合統計局、2020年のEUの化石燃料燃焼に伴うCO2排出量は前年比10%減と推計

 欧州連合統計局(Eurostat)は、EU加盟国において新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止措置が広く導入された2020年、域内の化石燃料の燃焼に伴うCO2排出量が前年の水準を10%下回った(速報値)と報告した。同局は、2020年の加盟国におけるエネルギー利用によるCO2排出量を推計し、減少幅が大きいのはギリシャ(18.7%減)やエストニア(18.1%減)、小さいのはマルタ(1.0%減)やハンガリー(1.7%減)であるとの国別集計も提示した。化石燃料の消費量(無煙炭や褐炭、シェールオイル、オイルサンド、石油・石油製品、天然ガス)は全加盟国において明らかな減少がみられた。なかでも石炭は種類を問わず消費量の減少幅が最大となった。石油・石油製品の消費量もほぼ全ての加盟国で減少した。ただ、天然ガス消費量が減少したのは15ヶ国にとどまり、他の12ヶ国は前年比で横ばい又は増加した。一方で、発電に占める再生可能エネルギー(特に風力、水力、太陽光)の比率は大幅に増加したという。【欧州連合統計局】

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