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【EU】2021.03.31 発表

欧州委員会、加盟国の建築物長期リノベーション戦略について中間とりまとめを発表

 欧州委員会は、EU加盟国の建築物長期リノベーション戦略(LTRS)について、中間とりまとめを報告した。LTRSは、2050年までに建築物の高度の省エネと脱炭素化を図るための計画書で、加盟国は、2018年のエネルギー性能指令に基づき欧州委員会に提出する。今回の報告書は、2020年11月15日までに提出された13ヶ国分である。
 建築物はEUのエネルギー消費量の40%、温室効果ガス排出量の36%を占めるが、リノベーションの進捗は年率11%で、質も低い。2020年10月には、2030年までのリノベーションの年率倍増を掲げるEUリノベーションウェーブが策定された。
 報告書は、各国の取組を分析・評価し、優良事例を取り上げた。事例には、建築物のエネルギー性能の最低基準の義務化(オランダ、デンマーク等)、エネルギー性能証書制度の強化(デンマーク、オーストリア等)、融資のため中小プロジェクトの統合(チェコ、キプロス等)、税制上の優遇(ドイツ、フランス等)、技術・教育活動、エネルギー貧困層の救済等があげられている。
【欧州委員会】

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