【研究機関】2021.03.29 発表
世界気象機関(WMO)は、東アフリカのビクトリア湖周辺国(ケニア、ウガンダ、タンザニア、ルワンダ)で2017年から実施していたHIGHWAY(HIGH impact Weather Lake System)プロジェクトが成功裡に終了したと発表した。ビクトリア湖はアフリカ最大の内水面漁場で、漁民20万人の生計と地域経済を支えるが、荒天による海難事故で毎年数千人が死亡する。プロジェクトで早期警報を含む予報システムが整備され、現在では、朝夕の出漁時に合わせた1日2回のラジオ予報のほか旗、掲示板、SNSで気象情報が提供されている。システムは、地元漁民など利用者と当局との対話により共同設計された。各国気象当局の能力も向上し、協力体制も整った。HIGHWAYを東アフリカ共同体(上記のほかブルンジ、南スーダン)全体のシステムに発展させるため、2019年6月に「東アフリカ地域早期警報システムビジョン2025」が合意された。2025年までに高度な能力の地域センターを設立し、影響ベースの早期警報を提供する。
【世界気象機関】
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