【国連】2021.03.25 発表
国連食糧農業機関(FAO)は国際NGO「ラテンアメリカ・カリブ先住民族開発基金」(FILAC)と共同で報告書「先住民族による森林管理」を公表した。
同報告書は過去20年間の300件超の論文を再検討し、先住民族が最高の森林管理者であることを初めて数値で示した。例えば、ボリビア、ブラジル、コロンビアでは2000~2012年、集団的所有権を認定された先住民族居住地の森林減少率は同様の生態学的特徴をもつ他の森林の半分~3分の1だった。また、これら3ヶ国の先住民族所有地は年4280万~5970万トンものCO2排出を回避しており、先住民族の土地所有権を保障すれば低コストでCO2排出を削減できるという。同地域の先住民族所有地は生物多様性の宝庫で、先住民族は生物多様性保全においても重要な役割を果たしているという。
報告書は各国政府に対し、森林管理における先住民族の役割強化、集団的土地権利の強化、先住民族が提供する環境サービスへの補償等の事業への投資を要請している。
【国連食糧農業機関】
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