【EU】2021.03.05 発表
欧州委員会は2021年3月4日、2021年以降にEU市場で販売される新車の乗用車及び小型商用車(バン)から実走行時の燃料消費量のデータを収集するための実施規則を採択した。これは、現行のCO2排出量基準を定めたEU規則(2020年1月1日発効)における初の実施規則である。このデータ収集により、型式認証時の車両のCO2排出量と実走行時の同排出量のギャップを把握でき、走行実態に即した燃費などが分かる。国や自動車メーカーが車両の修理や点検などの際に車載の燃料・エネルギー消費量測定装置からデータを収集するという。収集されたデータは、2022年4月から欧州環境庁(EEA)に報告される。また、欧州委員会は、メーカーごとに型式認証時CO2排出量と実走行時CO2排出量のギャップを明らかにするため、2022年12月から毎年、集計データを公表するという。なお、車両ユーザー側はデータ収集の停止を選択することも可能で、データを収集・報告する側にはEUの一般データ保護規則(GDPR)を遵守することが求められる。
【欧州委員会】
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