【EU】2021.02.26 発表
欧州環境庁(EEA)は、欧州における水浴場の水質改善状況と課題に関する報告書を公表した。1976年にEU水浴場指令が導入されて以来、水浴場の水質は改善しており、現在では欧州各国の首都の多くで安全な水浴が可能になっている。これは主に、都市排水処理への投資や下水網の整備など、適切な政策と管理による。同指令のもと、全EU加盟国とアルバニア、スイスが水浴場の水質を監視している。監視対象の水浴場数は、1990年の約7500ヶ所から2019年には2万2000ヶ所以上に増加した。1991年から2019年にかけて、水浴可能な最低水質基準(sufficientレベル)を満たした水浴場の割合は74%から95%に、最も厳しい水質基準(excellentレベル)は53%から85%に上昇した。一方、気候変動によって、海面上昇、暴風雨の頻発・激甚化、洪水や水不足の増加など新たな課題が生まれている。栄養塩・化学汚染やプラスチック汚染にも、引き続き対策を強化する必要がある。
【欧州環境庁】
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