【オランダ】2021.02.08 発表
オランダ社会基盤・水管理省によると、オランダ航空(KLM)の旅客機が、世界で初めて、持続可能な方法で生産された合成の航空燃料(ケロシン)を用いて商業運航を行った。2021年2月8日に開催された「合成の持続可能な航空燃料に関するハイレベル会議」において、KLMと合成ケロシンを生産したシェルが発表した。合成ケロシンはCO2、水、及び太陽光や風力を利用した再生可能エネルギーから生産されたもので、KLMは通常の燃料にこの合成ケロシン500リットルを混ぜ、アムステルダム―マドリード間を運航したという。同省のファン・ニューウェンハイゼン大臣は、持続可能な航空燃料(SAF)について、「航空部門のCO2削減において将来的に非常に重要になる」と語っている。オランダは、欧州のなかでも率先してSAFの開発・導入促進に取り組んでいる国のひとつであり、2050年までに欧州の航空会社がSAFだけで運航できるようになることを目指すとしている。同国北東部デルフゼイルに建設中の欧州初の持続可能なバイオケロシン工場もその一端である。
【オランダ社会基盤・水管理省】
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