【カナダ】2021.01.19 発表
カナダ環境・気候変動省は、大草原(プレーリー)地帯に位置するマニトバ、サスカチュワン、アルバータの3州に気候サービスを提供する地域拠点「クライメート・ウェスト(ClimateWest)」を設立した。これに連邦政府は3年間で195万ドル拠出する。カナダ政府は2018年に全国規模の「カナダ気候サービスセンター」を設立し、地域拠点の立ち上げに取り組んでいた。クライメート・ウェストは、マニトバ州ウィニペグ市を拠点とし、この地域の気候に関する情報、ツール、研修の提供などによって、農業、先住民社会、企業、政府機関などを支援する。具体的に、自治体が排水溝のサイズなどの基準を設定する際に気候変動に伴う洪水の影響を考慮することや、僻地の地域社会が輸送や野生生物生息地に対する気候変動の影響とそれに伴う食糧安全保障を評価すること等に役立てられる。同国では、2010年以降の被害総額が大きな気象関連災害上位10件中6件が上記3州で発生している。
【カナダ環境・気候変動省】
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