【オランダ】2021.01.15 発表
オランダ環境評価庁、ユトレヒト大学、ポツダム気候変動影響研究所の研究チームは、気候変動が再生可能エネルギー供給に与える影響は地球規模では小さいが地域レベルでは大きい可能性があるとする論文を発表した。同論文では様々な再生可能エネルギー源への気候変動の影響(理論的潜在性と実用)を、高解像度気候モデルを用いて評価した。
これによると、3~4℃温暖化するシナリオでは数十年間で地球規模での影響は多くて数パーセント。CO2濃度上昇が植物の成長を促し森林由来のバイオエネルギーに強い好影響を与える可能性もあるが、その他のエネルギー(太陽光、風力、水力等)への影響は小さい。一方、地域レベルでははるかに影響が大きいとみられる。特に中南米や地中海沿岸では干ばつによって水力発電能力が30~40%も低下する可能性があり、逆に好影響が予想される地域もある。
オランダ環境評価庁は、この予測は地域のエネルギーシステムの計画と投資にとって重要と指摘している。
【オランダ環境評価庁】
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