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【国際機関】2020.12.14 発表

国際エネルギー機関、2021年の世界の電力需要はコロナ危機による減少から緩やかに回復見込みと報告

 国際エネルギー機関(IEA)は、初の電力市場報告書を公表し、2020年の世界の電力需要は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で前年比2%減と過去数十年で最大の減少となるが、2021年には約3%増と緩やかな回復に向かう、との見通しを示した。世界金融危機の翌年(2010年)に7%以上の回復がみられたことと比べると2021年の回復幅は大幅に低い水準だという。また、発電量やCO2排出量の面では、2020年は世界の再生可能エネルギー(再エネ)による発電が約7%増加する一方、石炭火力発電は約5%減、原子力発電は約4%減、ガス火力発電は2%減となり、電力部門のCO2排出量は5%減少すると見込まれる。2021年については、世界の再エネ発電は6%以上増加し、発電に占める再エネ比率が29%に拡大するとみられる(2020年は28%)。同時に石炭火力発電は約3%増、ガス火力発電は約1%増となり、電力部門のCO2排出量は約2%増加する見通しだという。
【国際エネルギー機関】

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