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【EU】2020.11.30 発表

欧州環境庁、温室効果ガス排出と再生可能エネルギーのEU2020年目標は達成の見込みと報告

 欧州環境庁(EEA)は、欧州の気候・エネルギー目標達成に向けたEU加盟27ヶ国(及びイギリス)の2019年までの進捗と今後の見通しを示した報告書2020年版を公表した。これによると、EUの2020年気候・エネルギー目標3つのうち、GHG排出削減と再生可能エネルギー(再エネ)拡大の2つは達成が見込まれるが、エネルギー消費削減の目標達成は未だ不透明だという。具体的に、2019年(コロナ危機前)のEU加盟27ヶ国のGHG排出量は、前年比で約4%、1990年比で24%減少。これは欧州全体で実施された気候政策の成果で、2030年目標の引き上げも可能であり、2050年の気候中立への道が開かれたと分析する。2019年のエネルギー消費に占める再エネの割合も、主に電力や冷暖房での再エネ利用拡大により19.4%に増加、2020年目標の達成が見込まれる。一方、2020年の最終エネルギー効率目標は、9加盟国のみ達成が見込まれ、その他すべての国で更なる取組が必要だと指摘。また2030年、2050年の排出削減目標の達成は、EEAに提出された各国の最新エネルギー・気候計画では不十分で、追加措置が必要だという。
【欧州環境庁】

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